サンガジャパンVol.25(2017Winter)

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発売日:2016年12月16日
寄稿:アルボムッレ・スマナサーラ,片山一良,島田啓介,藤本晃,吉村均,クムダ・セヤドー,世界平和パゴダ,連載:永沢哲 他
ISBN:9784865640755

原始仏典―その伝承と実践の現在―

ブッダの言葉は、ブッダ―釈尊が涅槃に入られた直後、阿羅漢の比丘たち五〇〇人がラージャガハに集い、第一結集が開かれて、確認されたという。その後、仏滅後一〇〇年にヴェーサーリで第二結集が、仏滅後二〇〇年頃(アショーカ王の時代)にパータリプッタで第三結集が、そして紀元前一世紀ごろにスリランカで第四結集が開かれたと、パーリ仏教の伝統は伝えている。第一結集と第二結集は南伝仏教も北伝仏教も共通しているが、第三結集と第四結集は、北伝の文献には記録されてないという。
口頭で伝承されてきたブッダの言葉がはじめて文字となって書かれたのが、第四結集だとされている。文字で読むことのできる仏典はここに始まったと、パーリ仏教の伝統からは言える。
本特集では、仏教の根幹と言えるブッダの言葉、仏典の伝承を見るとともに、その土台の上で、現代においていかにして仏教は学ばれ、実践されているのかを、見ていくことにする。 テーラワーダ仏教圏では、仏教修行の体系として、三つの段階が言われていることが、本特集からは見えてくる。それは次のようなものだ。
・パリヤッティ(pariyatti :教学)
・パティパッティ(paṭipatti :実践)
・パティヴェーダ(paṭivedha :洞察)
東南アジアのテーラワーダ仏教の国々では、小さいころに教学の勉強をして、その後、瞑想実践をし、その実践を通して洞察を得ていく、というステップを踏むという。国ごと、地域ごと、また伝統ごとに、力点の置きどころや修習の仕方など、さまざまな違いはあるようだが、この三階梯があることは、共通して見ることができそうだ。
本特集では、仏教がどのように学ばれ実践されているかを、同時代の視座から、さまざまな形で、繰り返し見ることになるだろう。「原始仏典」と銘打ちつつ、その伝承と学び、そして実践を特集するものである。
アルボムッレ・スマナサーラ長老による「経典の読み方」では、私たち一人一人がその実存において、ブッダの言葉とどのように出会い、心を成長させるための道案内として人生に取り入れていくのがよいかを、丁寧な例を引いてご教示いただいた。
藤本晃氏の「原始仏典とは何か」では、パーリ仏典と阿含経典の違いの詳細を紹介しつつ、日本の仏教の文献学の問題を提起している。
吉村均氏の「大乗仏教は大乗経典に基づく教えか?」では、ナーガールジュナの仏教理解が基本的に阿含経典に基づいたものであったことを検証し、大乗経典と阿含経典の関係を問い直している。原理主義に陥らず仏教全体への視野を開くものとして、多くの示唆を与えられる論考である。
島田啓介氏の「ティク・ナット・ハンの原始仏典解説を読むために」は、パーリ仏典を基礎としつつ、マインドフルネスの実践への展開を詳解し、ティク・ナット・ハン師の豊かな経典理解が示されている。
つづくインタビューでは、どのように経典と向き合い実践していくかが、さまざまな角度、立場から語られる。 パーリ経典翻訳の第一人者である片山一良氏からは、経典理解の深淵への導きを頂いた。ミャンマーの瞑想指導はクムダ・セヤドーには、仏教修行の実際と瞑想指導の要、そして慈悲の重要さをお話し頂いた。世界平和パゴダのミャンマー僧侶お二人からは、平和への道行きとしての仏教実践のお話があった。書店員の立場から寄稿いただいた「中村元が読みたい!」では、日本における原始仏典翻訳のパイオニア・中村元氏の生涯と主な著作レビューを掲載している。そして、松本榮一・松本恭両氏による「ブッダガヤの瞑想家たち」では、現代ブッダガヤでさまざまな仏教の伝統が集い展開されている、同時代の豊かな瞑想文化の一端が、僧侶たちへのインタビューを通して紹介されている。
本書が読者諸兄の仏教への理解と実践の一助となるならば幸甚である。(編集部)

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